「補助金」と「助成金」は、どちらも国や自治体から受け取れる返済不要の資金です。ただし、性質と難易度には明確な違いがあります。
補助金 — 件数に上限があり、審査で採択される
補助金は主に経済産業省や自治体が管轄します。予算と採択件数に上限があり、申請しても審査(採択)を通った事業者だけが受け取れます。金額は大きい一方、事業計画の完成度が問われ、競争があります。代表例は IT導入補助金、ものづくり補助金、事業再構築補助金など。
助成金 — 要件を満たせば原則もらえる

助成金は主に厚生労働省が管轄し、雇用・人材に関するものが中心です。定められた要件を満たせば原則として受給できるのが特長で、補助金に比べて通りやすい反面、金額は控えめな傾向があります。キャリアアップ助成金、人材開発支援助成金などが代表例です。
共通する2つの注意点
第一に、どちらも後払い(精算)が基本です。先に自社で経費を支払い、事業完了後の実績報告を経て振り込まれます。資金繰りの計画が欠かせません。第二に、申請には数週間の準備が必要です。締切から逆算して動きましょう。
結局どちらを狙うべきか

「確実に受け取りたい・雇用に関する取り組み」なら助成金、「設備投資やIT化などまとまった投資を後押ししてほしい」なら補助金が向いています。両方を併用できるケースもあるため、自社の目的から逆算して選ぶのが近道です。判断に迷うときは、申請に強い専門家へ相談するのが確実です。
