2026年度、中小企業・個人事業主が活用できる補助金は国の制度だけで常時30〜40種類。都道府県・市区町村の独自補助金を加えると100種類超が同時に公募されています。大手まとめサイトが掲載する主要10制度を知るだけでは、自社に最適な制度を見逃しているかもしれません。
2026年に使える補助金は何種類ある?今日公募中の制度から選ぶのが正解
Jグランツ(デジタル庁)の公式データを集計すると、国・都道府県・市区町村の補助金は全国で2,254件に上ります。重要な一次情報として、国の補助金と自治体補助金は異なる経費・目的であれば国+都道府県+市区町村の3段階重ねがけが可能です。この組み合わせが受取額を大きく左右します。
【早見表】2026年度 主要5制度の補助額・補助率・対象者を比較

| 制度名 | 対象者 | 補助上限 | 補助率 | 公募状況 |
|---|---|---|---|---|
| 新事業進出・ものづくり補助金 | 中小・小規模 | 最大9,000万円(グローバル枠特例) | 最大2/3 | 2026年夏〜秋予定 |
| 中小企業省力化投資補助金 | 中小・小規模 | 一般型1億円/5人以下500万円 | 最大2/3 | 第7回:7月1日〜 |
| デジタル化・AI導入補助金 | 中小・小規模 | 通常枠450万円/インボイス枠350万円 | 枠による | 公募中 |
| 小規模事業者持続化補助金 | 小規模・個人事業主 | 50万円(インボイス特例+50万円) | 2/3 | 2026年度複数回予定 |
| 事業承継・引継ぎ補助金 | 事業承継・M&Aを行う中小企業 | 経営革新枠 最大600万円 | 最大2/3(小規模)・1/2(中小) | 2026年度公募予定 |
省力化投資補助金の採択率は第4回69.3%・第5回約61.5%と高水準で推移。年7回前後の公募があり落選後も再申請できます。小規模事業者持続化補助金は申請様式がシンプルで採択率も比較的高く、はじめて補助金に挑戦する事業者から継続的に支持されています。補助金はすべて後払い(精算)が基本です。
2026年度の見落とし注意点:制度名・上限額・申請方法が変わった3つのポイント
①統合:ものづくり補助金と中小企業新事業進出補助金が「新事業進出・ものづくり補助金」に一本化。旧制度の第4回は令和8年5月19日〜6月19日受付済み。統合後の初回は2026年夏〜秋見込みで、グローバル枠(特例)では最大9,000万円の補助が視野に入ります。
②名称変更:IT導入補助金が「デジタル化・AI導入補助金」に変更(経済産業省中小企業庁公式)。AI機能付きITツールや生成AI活用システムが補助対象として明確化。通常枠450万円・インボイス枠350万円。
③補助上限引き上げ:省力化投資補助金の従業員5人以下のカタログ注文型上限が200万円→500万円(2026年3月改定・2.5倍)に。昨年情報で諦めていた小規模事業者は要再確認です。
いつ申請すれば間に合う?2026年度の公募スケジュールと準備の目安
直近の公募は省力化投資補助金 第7回(2026年7月1日受付開始)です。夏〜秋には新事業進出・ものづくり補助金の統合後初回公募も予定されています。小規模事業者持続化補助金は2026年度複数回の公募予定ですが、電子申請(Jグランツ)のみ・郵送廃止済みのためGbizIDプライムの事前取得が必須です。申請の流れは7ステップ:①公募確認→②事業計画書・見積書作成→③Jグランツ電子申請→④採択通知→⑤交付申請・事業実施→⑥実績報告→⑦補助金受領(後払い)。デジタル化・AI導入補助金2026年度完全ガイドも合わせてご覧ください。
国の補助金だけでは損をする理由:地域補助金との重ねがけで受取額を最大化する
都道府県・市区町村の独自補助金は大手アグリゲータが拾いきれない「長尾の制度」が豊富です。例えば省力化設備投資に国の省力化補助(一般型・最大2/3)+都道府県の設備投資補助+市区町村の中小企業支援補助を組み合わせると、実質負担を大幅に圧縮できます。地域補助金は公募期間が短く自治体広報のみで案内される制度も多いため、定期的な情報収集が受取機会を増やすカギになります。
専門家に相談したほうがよい2つのケース
多くの補助金は事務局の公式ガイドと記載例に沿って自社申請が可能です。ただし、次の2点に該当する場合は中小企業診断士や行政書士への相談を早めに検討してください。
①補助額が1,000万円を超える高額申請:新事業進出・ものづくり補助金の上位枠や省力化投資補助金(一般型・最大1億円)は、事業計画書に市場分析・投資対効果・実施体制の詳細記載が求められます。計画書の精度が採択率に直結するため、専門家による添削が効果的です。
②事業内容が複数制度にまたがるケース:デジタル化・AI導入と設備投資を同時進行する場合など、制度の主軸選定には横断的な知識が必要です。商工会議所・商工会の無料経営相談や中小企業基盤整備機構(J-Net21)の窓口も活用できます。
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